カエンと新ダンジョンの出会い

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ライオン君も頷いたのを確認してカエンが話し出したのは、色んな意味で驚きの…長い話だった。 「そうだなぁ…まずはどこから話そうか…。」 少し逡巡して、そして話し出す。 いつものざっくばらんな感じはなりを潜め、厳しい顔なんかするもんだから、こっちまで緊張してしまう。 …なんかこう、難しい話なんだろうか。 「ゼロとコンタクトを取ってから、国の中枢では、ダンジョンとダンジョンマスターについて、そりゃあもう、喧々諤々の議論があった。」 い…いきなり重いな!そこからか! 「ダンジョンマスターが皆ゼロみたいに召喚されて記憶も無いような状態なら、いち早く見つけて保護すべきじゃないかとか。」 ホッとしたように、ゼロが小さく息をつく。カエンはその様子を真顔で見て、言葉を継いだ。
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