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「だが、もちろん問答無用で殺すべきだと言う意見も根強い。ダンジョンマスターが性格的に温和だとしても、力が巨大になれば、その力をふるってみたくなるもんだ。」
ゼロの肩がビクッと揺れる。
思い当たる所があるんだろう。確かに最初はおっかなびっくりだったけど、このところはトラップの精度も増して来てるしな。
「ダンジョンを造る能力は、非常に魅力的だが成長するほどに危険度が飛躍的に増していく。善良なマスターが、生涯善良な保障はどこにもないからなぁ。」
このところ再三ダンジョンを拡大しないように言われていたのは、そういう点を懸念されての事だったんだな。
「意見は拮抗してたし、どっちの意見も間違っちゃいねぇ。最終的には俺様と王室の意見が優先された。」
俺達が楽しくダンジョン造ったり修行してる裏で、そんな重い話があっていたとは。
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