カエンと新ダンジョンの出会い

6/46
前へ
/347ページ
次へ
「だが、もちろん問答無用で殺すべきだと言う意見も根強い。ダンジョンマスターが性格的に温和だとしても、力が巨大になれば、その力をふるってみたくなるもんだ。」 ゼロの肩がビクッと揺れる。 思い当たる所があるんだろう。確かに最初はおっかなびっくりだったけど、このところはトラップの精度も増して来てるしな。 「ダンジョンを造る能力は、非常に魅力的だが成長するほどに危険度が飛躍的に増していく。善良なマスターが、生涯善良な保障はどこにもないからなぁ。」 このところ再三ダンジョンを拡大しないように言われていたのは、そういう点を懸念されての事だったんだな。 「意見は拮抗してたし、どっちの意見も間違っちゃいねぇ。最終的には俺様と王室の意見が優先された。」 俺達が楽しくダンジョン造ったり修行してる裏で、そんな重い話があっていたとは。
/347ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8669人が本棚に入れています
本棚に追加