カエンと新ダンジョンの出会い

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「俺様と王は完全に意見が一致しててなぁ。ダンジョンを有効に活用したいってのが本音だ。平和に暮らしたいダンジョンマスターには安全が提供できるし…。」 再び頷く俺とゼロ。 その恩恵は今現在体感中だ。 「俺様達…国の立場から見ても、国防も福祉も娯楽も低コストでできるし、やりようによっちゃ失業対策にも使える。お互いに充分なメリットがあるわけだ。」 …それも体感中だな。 随分俺達は貢献してると思うしな。 「で、とりあえずは発見したダンジョンのマスターには、今後説得交渉を持ちかけてみるって事にした。」 ゼロの顔が嬉しそうに紅潮した。 でも、その次のカエンの一言に、また心配げな表情になってしまった。 「……ところがだ。事は意外とスムーズには運ばなかったんだよなぁ。」
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