16人が本棚に入れています
本棚に追加
これがなけれは彼女は普通に女子中学生と言う話なのだから、中二病は怖い。
彼女が去っていった町並みをとぼとぼと歩きながら俺と仁の話は続く。
「お前さぁ。いい加減菖蒲に甘すぎんじゃねぇの?
明らかにありゃカツアゲだろ?
幾らもとサークル仲間だっつっても限度があるぜ」
仁がそう言って何時ものように俺を注意する。
しかしそれもなれたものだった。
「そんなもの俺の勝手だろ。
リア充のお前にとやかく言われたくないね」
俺はそう言って仁に返すと仁は頭をくしゃくしゃとカキながらこう言った。
「それじゃお前らのためになんねぇっつってんの。
わかんねぇかなぁ?」
「勝手なこと言ってんなよ。俺には俺なりのやり方があるだけだろ?
サッサと家に帰れ」
俺はそう言って透かした顔で仁をあしらった。
内心ウザかった訳もあり少し会話が面倒臭くなってきていた。
「あぁそうかよ。
所詮俺はリア充。お前はカードオタクかよ。
そんなんでずっとぼっちのつもりかよ!ボケ!」
そんなことを俺に言い残して仁は町並みを走り去った。
残された俺は二人のジャマ者から解放されたことにより、道なりに夕日をバックに歩いていた。
最初のコメントを投稿しよう!