【白の章】出会い

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 何故こんな生き方をしているんだろうか?そんなことばかり最近よく考える。  小学生の頃俺と仁は普通に仲が良かったのだが中学に入ってからは部活の方が忙しくなった性もあり現在はこの有り様だった。  別に仁を嫌っているわけではない。ただ少し距離を置きたくなってただけだ。  だが周りは以外と懸命なようでよく仁は俺に話しかけてくる。  ぶっちゃけただの優等生な人間としか思えない仁の行動に俺は距離を置くしか出来なくなっていた。  その点、仁はよく菖浦との仲の事で俺に文句を言ってくる。  菖浦もそうだが何故二人はこうも俺に付きまとう?正直解らなかった。  菖浦と立ち上げたカードサークルは当初はカードゲームの大会で上位に入るために人材を募るのが目的だったが今はただの友達サークルとなっていた。  正直、時間の無駄だと思っていた。  サークルとは名ばかりのただのカードゲームオフ会だったのは事実だ。  なので俺は中学二年を境に、菖浦にサークルの管理を押し付けてカードサークルを抜けた。  別に嫌だった訳じゃない。ただ俺にはあの場所は合わなかっただけだった。  五月のゴールデンウィーク二日目の夕日は陰りを見せる。
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