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まず、相手の武器を破壊することでダメージを与える事に成功した。
今回の状況で重要となるのは俺がドローしたカードの使い道だった。
先に言っておくと、カードはアーティファクトだった。
確かにこの場合誰だって守りに入りアーティファクトかモンスターをフリーセンター(図の5番)に出す事を考えたに違いない。
だが、相手がコチラのメインを崩す方法はこのアーティファクトが手札にさえあれば不可能と言えた。
俺の引いたカードはこれだ。
ガイアの盾DFE8000
テキスト、このカードは相手のターン中にフィールドに出すことができる。
このカードゲームでは、アーティファクトは基本相手のメイン以外なら何処でもフィールドに出せる。
つまり、相手ターン中に武器をモンスターで倒されたとしても、そこから更に武器を出して守りを固めることが可能だった。
とにかく攻めることを優先した結果のこの采配だった。
実際、やれることとしては他にも無くはなかったが、今はこれが最善と考えた結果だった。
すると、少女はキョトンとした目で無機質で綺麗な声でこう言って質問してきた。
「……本当にこれでエンドして構いませんか?」
――今更になって何をいってるんだコイツ?
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