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そう感じたが、その時の俺には少女のこの言葉の真意は掴めずにいた。
「構わないよ。続けてくれて」
そう言って少女にプレイを促す俺は、白ワンピの少女の次のプレイングを見守る。
「では、私のターンです。
ドロー。
スタンド。
私のメインに龍星刀カグツチをプレイします。
そして、モンスター炎星龍ハバラギを貴方のセンターサイドにもう一体召喚します。
バトルします。
貴方のセンターにアタックして武器を破壊します。
更にもう一体のハバラギと武器で貴方のメインにダイレクトアタックします」
「まってくれ、モンスターと武器のどっちが先にアタックする?」
一応、情報が必要なら相手にたいして聞き返す行動はこのゲームでは可能である。
大半のカードゲームではそうだが、プレイ中の自身の不利はこうして情報を明確化することで回避可能な場合もあることを、俺は彩とカードゲームしてよく知っていた。
その点ではアイツは良いエラーテキスト処理を教えてくれたと誉めてやりたい。流石プレミである。
「では、モンスターからアタックを宣言します」
少女の声があっさりとした感じで帰ってきた。
やはりコチラのアーティファクトのテキストを読んでいたとも言える少女のプレイングを見ても、白ワンピの少女はかなりこのカードゲームに流通したプレイヤーと言えただろう。
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