【白の章】出会い

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 実際、御互いのデッキは同じなのだからそれくらいは分かって当然とも言えるが。  だが、コチラも何もしないわけではない。 「なら、俺はモンスターのダメージを通す前に手札からガイアの盾を自身のメインに登場させる! これでこの攻撃は止めたぞ」  相手の場はこれで武器の攻撃をのこすのみであった。 「では、そのアーティファクトに対して武器でアタックして貴方のガイアの盾を破壊します」  そう言って少女は俺のガードをあっさり返してくる。少女のプレイングはやはりかなり手慣れている感じだった。  そして、次の自身のターンに俺は移ろうとしていた。  しかし、俺はこの時には既に《勝負が決まってしまっていた》事にこの後の少女のプレイングを観ていてそれは明らかとなった。 「では、エンド前にスキップフェイズに移ります。 貴方のターンをダメージ一点を受ける代わりにスキップします。 では、私のターンです。 ドローします」  この時既に状況は変わってしまっていたのかもしれない。  俺は思わず少女に対してこう言った。 「まて!スキップってまさか、ドローからの行動全部そっちがプレイできるターンなのか!?」  少女は先程と同様にしらっと言った。
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