【白の章】ハジマリ

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「このカードゲームどう思う?」  俺は仁にそう言って意見を求める。 「正直いってプロキシってこともあるが、いろんな意味でクソゲーだな。 やってて分かったのは、このゲームは後攻が有利だって事くらいか。 何にしてもコレはまともなゲームじゃねぇな」 「俺はその後攻有利なクソゲーで先行の奴に2ターンでやられた」 「マジかよ! お前にカードゲームで勝つなんてどんなチート使いだよそれ」 「うるせぇよ。 相手はただの小学生くらいの少女で……チート? 仁、お前チートって言ったか?」  俺は気になったので仁に聞き返す。 「あぁ、だってチートだろ? このゲームはそもそも――」  仁の理由はあながち間違ってなかった。寧ろ、全てに納得いく結論だった。 「――ありがとう仁! お前のお陰で今度はアイツに勝てそうだ!」  そう言って、俺は教室で大声あげて賞賛した。 「ハァ……前途多難だなお前らって」  仁がそんな事を言ってた気がしたが、そんな話題は無視した。 ++++++++ 「……何で居るんだよ」  俺が仁とファーストフード店で昼食をとった後、神社の前で見覚えのある麦ワラのワンピースが石段に座っていた。 「こんにちは。昨日はどうも参考になりました」
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