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バニァは二等身のウサギ型ロボットの電源を入れた…
グゥーン……
ピーッ……グン…ジーッ
ロボットの目となる部分には液晶画面がある…
その画面に“TRUST[トラスト]”の文字が表示される。
バニァは機体のトラストから導き出し、そのデータを元にロボットの精密機械に入れ込んだ。
液晶画面にロボットの目が映った。
『(⌒ ⌒)』
どうやら笑っている表情らしぃ。
ロボットは喋れないが、音を出し、液晶画面にメッセージを表示する…
言わば生きているロボット…話が出来る“トラスト”と言うべきか…
『(バニァ。オハヨウ。)』
液晶画面にメッセージが映る。
『おはよう…よく出来た』
バニァはロボットを持ち上げてつぶやいた…
『(バニァ。イツモ…イッショニ…タタカウ。)』
『そぅだね…いつもありがとな……君の名前は…ウサギ型ロボットだから…“ウサ”でいいや…よろしくな』
『(“ウサ”…リョウカイ…ホゾンシマス…)』
バニァはロボット…ウサを見つめ、つぶやく…
『……左眼…いつか使うことになると思う…だから…いつでも側に居てくれるか?』
ウサは少し停止し、液晶画面にメッセージを映す。
『(アタリマエデス…ワタシハ…トラスト…バニァト…トモニ…イキマス。)』
『…そうか…ありがとう』
『(ドウイタシマシテ。)』
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