“シンクロ”する実験台

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『ハハッ…全く……ガイと言う奴わ…』 ギルはある暗い場所に来ていた… 場所は分からない… まだ… ギルはモニターを見ていた。 ガイが調度リックを殺した場面… 『まるで…お前だな……なぁ?“ヴェノス”…』 ギルの後ろに一つの牢屋らしき部屋があった… かなり厳重に鍵やらなんやら施されている… そこに男がいた… 歳はオーシャンやバニァのような青年… ヘッドホンにキツイ目付き… 牙が見えて…グシャグシャの髪… 爪をカリカリと噛み、横目でギルを睨み付ける。 『……』 『そぅ怖い眼をするな…お前…分かるか?監禁されてる理由を…』 ギルが問い詰めるがヴェノスは睨み付けるだけ… 『お前は仲間を殺しすぎだ…確かに戦闘に出れば、力はフレズベルク以上になるかもしれなぃ……だが…お前は危ない……』 ギルはモニターを見ながらつぶやいた。 ずっと爪をカリカリと鳴らしながら睨み付けるヴェノス… 『まっ……君の力が必要となる日がくるだろぅ…いずれな…』 ギルは笑ってつぶやいた… このヴェノスとか言う青年… 殺気のオーラを出しているかのように睨み付けた… カリカリ……カリカリ…… その部屋中に爪を噛む音が虚しく響いていた…
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