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うん、よかったぁ!快晴ッッ!
オレンジ色の髪をした青年が式典とは離れた場所の自宅と思われるガレージで背伸びをした。
『あぁッッ!…やってるな!祭祭ッッ!』
オレンジの青年はバイクと思われる鍵を上空に太陽を背に翳してみる…
ガチャン…
すると玄関の扉が重く開く…
オレンジの青年はそんな扉に目をやり、ニコリと笑んだ。
『早くいくぞッッ!始まってるぞー!』
『ッッ…そんなに急がなくてもさ―。』
靴をとんとんさせて扉から出てくる同じく青年―。
頭をかいている。
黒い髪にいたって普通の青年だ。
あまりこの黒い髪の青年の顔を見ると、今回の式典にはあまり興味を示していないようだ。
マイペース。
オレンジ髪の青年が急かす。
『どーすんだよ、見れなくなったらさ!』
『…大丈夫だって―。』
黒髪の青年は寝癖を気にしつつもオレンジ髪の青年から投げられたバイクの鍵を上手にキャッチした。
『ナイスキャッチ!ささッッバイクで行こうぜ!』
『あぁ、』
オレンジ髪の青年はオレンジのバイクに―。
黒髪の青年も隣に止めていたバイクに跨がった。
『じゃ、行こうか式典に―。』
黒髪の青年はそれからヘルメットを被った。
今日は…やけに暑い―。
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