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新型MSとはやはり性能も申し分ない。
男四人、コックピットに乗って確かめる。
ボタンやモニターパネルを手際よく触る…
『性能はどうだ?』
《うん、企画書通り》
そして起動ボタンを操作する。
まだユグドラシルの連中は気づいてないようだ。
普通に通信してきた―。
《どうだ?新型の調子は?》
『問題ない、ステルス出るぞ』
モニターが今の光景を映し出す…
人型巨人兵器は器用に身体を起こし、後の3機が起き上がる。
ただもう1機がなかなかてこずっているようだ―。
『何をしている、“二本角”』
《いやそれが起動しなくて―。》
びくともしない…
一番かっこいい機体だと思うのに―。
《壊れちゃったかよ!》
《いや新型ですよ?故障する訳が…》
『仕方ない、怪しまれたら終わりだ。試運転モードくらいできるだろ。俺が牽引サポートする―。』
《助かります》
二本角と呼ばれるMS―。
確かに頭の額部分に二本の角がある―。
動かない…はずなんてないのに―。
今はそう思っていた。
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