ＦＡＫＥ～ﾌｪｲｸ～

今日の為に…

それに変わって、FISE基地。大きなﾄﾞｰﾑの形をして、大規模である。“ﾆｯﾁﾒﾝﾄ”これが基地の名前である。

放送ｱﾅｳﾝｽが館内に響く。

『ﾃﾞｨﾌｪｰｽ、準備を。』

そこにﾊﾟｲﾛｯﾄｽｰﾂを着た、男一人が走る。気分が悪そうで左半分を紫の髪が覆う。

その男が言う。

『ねぇ……状況って！？』

隣にいた女、茶色で金髪混じりの短髪である。その女が答える。

『さぁ。MSを盗られれたってことしか！』

『だらしねぇーの……ﾕｸﾞﾄﾞﾗｼﾙわあ。』

馬鹿にした口調で答える。

二人はそれぞれﾃﾞｨﾌｪｰｽに乗り込む。

ﾊﾞﾆｧとﾗｨﾗはヘルメットをかぶり、ｺｯｸﾋﾟｯﾄに入る。ｱﾅｳﾝｽが言う。

『敵は新型と護衛MS四機、破壊または捕獲とのこと…』

『言っとくが捕獲は無理だぜー』

やる気のないﾊﾞﾆｧが言う。

『きついかもね！』

ﾗｨﾗは笑って言う。

ﾊﾞﾆｧはボタンを押し発進準備に取り掛かる。

『発進よし、進路ｸﾘｱｰ、ﾃﾞｨﾌｪｰｽOK。』

進路にﾗﾝﾌﾟがつく。

そしてﾊﾞﾆｧ、

『ﾊﾞﾆｧ…ﾃﾞｨﾌｪｰｽ…行くよ。』

ﾃﾞｨﾌｪｰｽは勢いよく地球の大気へと吸い込まれるように飛んだ。

『ﾗｨﾗ……ﾃﾞｨﾌｪｰｽ。行くわよ！』

ﾃﾞｨﾌｪｰｽは勢いよく地球へと行った。