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やばい。このままではやばい。
生徒会達を眺めるのは楽しいが、俺が関わる必要性はないのだ。
はやいこと退散しなくては。
それにきっとここの学校にもいるんだろう。親衛隊が。
俺みたいなちんちくりんの庶民が関わってたら制裁されてしまうwwwww
「あ、すいやせん急用を思い出しましたww失礼しやすwwwww」
「えっ、ちょっと待ってよ!?」
かなたんの慌てた声が聞こえた気がしたが、俺は食堂を飛び出した。
....だがしかし、飛び出したはいいが昼食の途中だった。お腹は満たされていない。
思春期の野郎の腹減り具合は困ったものである。
挙句の果てには、
「....ここどこだよww」
転入初日で迷子にならないわけがない。
困ったなあ困ったなあと歩いていると、突然声がかかった。
「....ゆーき........?」
「あ、昨日はどうも。えーと....」
昨日のわんこだ。今日も可愛い。
そういや名前聞いてなかった。
「せな....鈴乃宮聖南-スズノミヤセナ-」
「鈴乃宮先輩ですかー。お洒落な名前っすねえw」
「....名字........めっ」
「えーと....」
「せな....呼ぶ........ゆーき」
可愛すぎですかわんこ先輩。
お願いと抱きついてくる天使にヨダレが垂れそうである。
「あ、じゃあ....せな先輩?」
「ん。....ゆーき、なに....する?」
そうだった、迷子なうなんだよ僕ちんww
「ちょっと食堂で生徒会の皆様に絡まれまして....ww先輩こそ、なんでこんなとこで?」
「食堂....うるさい........きらい....」
あーだから弁当食べてるのか。
ピンク色の弁当箱がwww泣くほどかわいいwwwww
「ゆーき....あーん........」
タコさんウインナーを先輩が口に入れてくる。うめえwwww
食事を中断させられた俺は空腹に耐えきれずモグモグいただく。
「かいちょ、ふくかいちょ....ゆーき好き....」
「いやでも、転校生が珍しかっただけっすよ。きっと。」
もはやきっと、じゃなくそうであるとしんじたいwwwでないと俺氏やってけねえよwwwwww
「....おれ、........ゆーき好き」
「えーと....俺なんかよりほら、恰好いいひと沢山いますよ?」
「....ゆーき、好き。」
「....えと、せな先輩も俺が転校してきたから新鮮なだけかもしれませんし。」
「ゆーき....すき。」
「........もういいです(-_-)」
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