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病院学校についた俺は職員室に向かうように言われたので、とりあえず門から入ることにした。
この高い門をマリモ転校生が飛び越えたりすんのかなあ....とか考えていると、門の向こうにはとてつもない美形のお兄さんが。
切れ長の目に銀縁メガネ....そう王道副会長!!!フウウウウウウウウ!!!!←
「はじめまして、藤ケ森雪名-フジガモリセツナ-と申します。市瀬ゆうきさんですね?」
「あ、あの!副会長さんですか!?」
「どうしてそれをご存知で?」
「だって、いつも敬語で銀縁メガネで!その偽物の笑顔も!!」
副会長の驚いた顔を見て俺はハッと我に返った。おい....ちょっと待て........
「私の作り笑いを見破ったのは貴方が初めてです。気に入りました。」
気づけば副会長の腕の中にいた俺はあろうことか、あっついキッスを受けていた。
....ってなにやってんだよおおおおおおおおおおおおお!?!?!?
そういうのは俺じゃなくて、王道転校生にやれよ!!俺は野郎とキスする趣味はねえんだ!!! それを拝む趣味があんだよアンチキショーが!←
「さあ、職員室へ行きましょう。」
「........ウィッス」
こうして俺は、王道転校生フラグを間違えて立ててしまったのである。
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