別世界にて

ウサギは宇宙人

「どうだ？」

「面白かった、と言いたいところですが……。何でしょう、驚愕的というか絶望的というか」

「……ほう」

「マーちゃんがかわいそうでした」

「酷く無難な解答だな」

「なんでガッカリしているんですか、俺に何を期待しているんですか！」

「ウサンセフェイン人ならではのリアクション」

「地球人と似た価値観を持っている我々にそんなもの期待しないで下さい！」

「……」

「あ、この漫画、結構昔に描かれたのですか。この頃は地球人も、宇宙からの未知なる存在を信じていなかったのですね……」

「恐らくだが、半ば信じてはいた。認めたくなかっただけだ」