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「…………酷い仕打ちだ……」
「……そうですね。目の前に猿肉があるというのに、そいつが知的生命体でしかも価値観やイデオロギーがそっくりだなんて……、食べられるわけないじゃないですか!」
「そっちか……」
「違うんでしょうか?」
「いや……まあ……。……ウサンセフェイン人は猿肉を食べるのか。悪趣味だな」
「わあーひどい!」
「貴様が言うな。俺は食肉ではない」
「申し訳ありませんでした」
「……」
「はあーあ、何時になったら助けがくるのでしょうかね~。異星人同士とはいえ、流石にお互いを食べるために殺し合うのはマズいですが……もう食糧も無くなってきたし、どうしましょうかね」
「ウサギの肉は食べない」
「しかし、切羽詰まったら考えが変わりますよ、きっと」
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