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真理「…で?また家で飼うつもりなのね?」
終人「だってッ!可愛そうじゃないか?!見た感じ、首輪のせいでろくに餌もたべれてないみたいだったし…。」
真理「はぁ~……シュウちゃんってば…ホント猫には弱いんだから…まぁ、そこがいいんだけどね?」
終人「ん?なんか言ったか?」
真理「な~んでもないッ♪
とりあえず、ケガの手当てしましょッ♪
そのあとご飯食べさせてあげるから、シュウちゃんは着替えてきてね?」
終人「う…うん、たのむわ真理。」
…
真理「さッ♪もう大丈夫だよ♪猫ちゃん♪ゆっくりご飯食べてねェ~。」
ミャ~…
真理「…この猫…どこかで見たことあったような~…
…まぁ、気のせいねッ♪」
終人は着替えが終わり、一階へ降りていった。
終人「おぉ~おぉ~食べてる食べてる♪余程ハラ減ってたんだなぁ~。」
真理「そうみたいねッ♪
あッ?シュウちゃん、そういえば…この猫ちゃん名前はどうするの?」
終人「あぁ~…そうだな~。
…信音…ってのはどうだ?」
真理「…シンネ…ちゃん?」
終人「ああ。なんか、コイツ見てると…昔、ガキん時に裏山で飼っていた猫に似てるような気がしてさぁ~…
そんときの名前が信音ッてつけてたんだ。」
真理「そっか~♪
うんッ♪信音ちゃん♪可愛い名前だねッ♪」
こうして、また新たな家族が加わった。
…でも数日後…終人は一つ…気になることが出来た。
終人「…あいつ…今晩もどっかに行くのか?」
なぜか…夜中になると、信音がそろそろと外に出て行ってしまうことだ。
まぁ、朝にはちゃんと帰ってくるので、今まで別に気にしてはなかったのだが…
終人「(ちょっと…ついてってみるか…)」
こう、毎晩だと…やはり気になる終人は、こっそり信音のあとを追ってみることにした…。
終人「(…寺に上がっていくな?)」
信音が寺の階段を登っていくのが見えた。
終人「…あれッ?!いないッ?!
…でも、たぶん境内の方だよな?」
終人は階段を登り、境内に入ると…祭壇からうっすらと灯りが漏れているのに気付いた…。
終人「(…誰だろう…こんな時間に…)」
祭壇の襖が少しだけ開いていたので…そこから…そっ…と覗き込むと…
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