第1章

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人間というものは、欲深い生き物である…。 昔の人はこう話す… 「人間は5欲で成り立つものだ」 それは… 物欲、金欲、食欲、性欲、睡欲… 獣ではこれ程多くの欲望は持たない。 欲が強い生き物だからこそ人格を遂げるが…逆に何かを犠牲にしなければ生きていけない生き物なのかもしれない…。 いがみ合い、妬み、力の持つものが生き残る…「弱肉強食」なこの世…。 だが… 一方で綺麗なものも持つ一面がある… 慈愛の心……人や動物を想いやれる心。 そんな様々な心を持つ人間だからこそ…成し遂げるものもあるのかも知れない…。 ※空は雨雲で覆われ、辺りは地鳴りが鳴り響いている。 巫女「人間などッ!滅ぶべき生き物なのだッ!!」 終人「そんなことはないッ!人間だって捨てたもんじゃないって想えることもあるんだッ!!」 巫女「…なら…その想い…我に示してみよッ!!人間と獣、どちらがこの世にふさわしいかをなッ!」 終人「…どうしてこんなことに……。」
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