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話しは数ヶ月前に遡る…。
東北地方の近海に…西島と東島の二つの島が並んでいて、
西島には主人公の「池上 終人」が暮らしていた…
…が…
西島では…代々四本足の生き物は島に災いをもたらすと伝えられており…犬猫は島民達に毛嫌いされていた…。
「にゃーーッ!!
ぎゃあごぉーーーッ!」ガンッガンッ☆
島民「たぁ~く、まぁ~た引っ掛かっとるでねぇ~がぁ…」
島民宅や…特に日用雑貨店の店先には、必ずと言っていい程動物捕獲用のワナが仕掛けられている。
ガンッ!ガンッ!ガンッ!!☆
島民「ッ!だぁ~~静がにしねぇがッ!」
終人「やめろよッ!俺が連れていくからッ!」
島民「まぁ~だ、シュウがぁ~?はやぐどっがに持ってっでげろ~?!逃がすんでねぇ~どッ!!」
…
終人「ったく~、だから店先のもんに手ぇ~出すなッていっつも言ってんだろ~?ジロ~。」
みゃあぁ~♪
終人は野良猫のジローをひょいッ♪っと抱き上げ、自宅へと連れ帰る…。
これが彼の下校時に行う日課となっている。
終人「ただいま~。」
真理「おっかえり~♪
シュ~ウ~ちゃ~ん♪…ッて!あれ?!また猫拾ってきたの~ぉ?」
終人「な~に言ってんだよ~?この仔はジローだろ~?」
真理「えッ?!いッ!いやぁ~、あたいには捨て猫にしか見えないんだけど~ぉ?」
終人「何を言うッ!ほらッ?!これに見覚えはないか?この肉球~。なんともいえないこのまだら模様な感じ!なッ?ジローだろ?」
真理「あは…そうだねぇ~…あはははは~…。
(どう見ても、あたいにはそのへんの猫と区別つかないんだけどな~?)」
彼女は「信条 真理」
終人の幼なじみで、今は母親のいない終人の身の回りのお世話を焼いているお姉さん的な存在だ。
真理「まッ?!まぁ~ご飯出来たから、とりあえずシュウちゃんは着替えてきてね?ジローはあたいがシャンプーするからさッ♪」
終人「おっ?そうか?…あぁ、分かった。じゃああと頼むな~。」
そう言って、終人は二階の自室へ向かった。
真理「もう…シュウちゃん、相変わらず優しんだから…。」
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