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明くる日…
島に災いが起きた…
この西島の海域は、ちょうど親潮と黒潮が混ざり合う位置に存在するため、
魚の餌となるプランクトンが多く生息し…そのお陰で島の財源は、ほとんど漁によって賄われている。
…まさに、この島の守り神…
天照様さまさまっといったところだ…
…だが…
2年に一度の周期で、なぜか外洋と内海の温度差が激しく変動する事で起きる
「渦」が出来てしまう…その為、一定期間のみ漁が出来なくなってしまうのだが…
…今年はなぜか…いつもと違った…。
島民「あれからもう1ヶ月じゃッ!!
きっと、終黄のガキがコソコソと猫を連れ込んどるせいで…天照様がお怒りになっとるにちげぇねぇ~だッ!」
島民B「そうじゃそうじゃぁ~ッ!!
きっとそうにちげぇ~ねぇ~だッ!
はやぐ何とかしねぇ~ど、西島はとりがえしのねぇ~ごどになっじまうッ!」
…終黄とは…俺の親父だ…
…そして、この島の島長でもある。
その晩…西島の緊急島内会議が執り行われた…。
終黄「…みな…今回は、俺の息子のせいで心配をかけて…すまない。
あいつには、今回の責任として西島から追放しょうと考えてる。」
島民「なッ!終黄~…なにもそごまでしねぐども~…」
終黄「いやッ!ケジメは取らねばならないッ!
…アイツも、もうガキじゃない。
それなりの対応をしなければ…この西島住民の皆に示しがつかないッ!」
…そして…翌朝…
終人「…っとまぁ~そんなわけだ…真理…今までありがとな?
…いろいろ…。」
真理「…そ…そんな~…だッ!だってシュウちゃん、なにも悪いことしてないじゃないッ!
なんでシュウちゃんが島を出なきゃなんないのよッ!
わたし……そんなの納得出来ないッ!」
終人「そんなこと言ったって、もう決まった事だし…今更なにも~…
ッて!オイッ!真理!
どこ行くんだよッ!!」
真理「おじさんとこぉーー!…」
終人「…はぁ~、ったく…」
にゃ~♪
終人「心配すんな…お前らは、俺が守ってやる…」
…そうして…終人は、明日から隣島の東島へと移住が決まった…
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