プロローグ

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プロローグ 俺は今日もダンジョンと呼ばれる不思議な洞窟で攻略に挑もうとしていた 今日は今の最新層である80層を攻略するつもりだ ダンジョンはこの膨大な大きさから推定で100層まであると言われいる しかし俺はそう思わない なぜなら終わって欲しくないから終わってしまっては面白くないからだ ダンジョンの最終層はどこなのか? そんなものはない、と俺は答えるだろう 考えは人それぞれだが、俺はそう信じている だがまぁ、100層で終わると考えたら俺はもう少しで最終層まで辿り着きそうだが、なかなかそう上手くいかないのが現実である 階層には1層ずつ必ず階層主と言う普通のモンスターとは強さの次元が違うモンスターが存在する そして80層の階層主が攻略不可能と思える程に強い そしてこれからどんどん強くなるだろう そう考えたら100層まで辿り着けるのか問題だ だが、絶対に100層まで到達してみせる そして100層の続きを俺は見る だがまぁ、そんな先のことを頭の中で考える前にとりあえず目の前の敵に集中する 今度こそ80層を攻略しようと気合いを入れて第1層で最弱と呼ばれるコブリンを使って準備運動をしている最中だったのだ とりあえず剣も何も持たずコブリンの攻撃を永遠に避け続ける作業をしている 正直コブリンでは相手にならなすぎて面白くないのだが、リスクを負うことはあまりしたくないので渋々我慢している 周りには素手の時点でリスクが…と言われるが、コブリンにいくら攻撃をもらっても死ぬ気がしないので、俺的には問題ない この作業を始めて10分程経って体も動くようになってきた ということで目の前のコブリンに用はないので殺そう 必死に俺を殺そうとしているゴブリンをほぼ無表情で見る そして自分の自慢の空色の髪を右手でかきあげてから体を回転させて、右回し蹴りを炸裂させた 目標の右胸に当たりそしてそのまま貫通し上下体の別れたゴブリンは力なく地面に落ちる そして、コアと呼ばれる心臓だけ残してゴブリンの体は消滅した 俺はそれを軽く目で確認してから、そのまま奥に進んだ ダンジョンの中は怖い位静寂に包まれていて、俺のかすかな呼吸音が響いた うーん…静かすぎて面白くない そんな呑気なことを思いつつ歩いていると思わぬ事が起こった
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