永い旅路

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 人気のない静かな沢で、まだ温もりが残る衣服や肌着を預かったシンは、裸のレイに背を向けて他の者が来ないように見張っていた。  後ろでは、レイが沐浴をする水の音が聞こえる。  僅かでも振り返れば、沐浴中のレイが見れる状態だが、今回も振り返りたい欲求を必死に抑えていた。  相手がシンならば、レイは肌を見られても怒ることはないだろう。  しかし、彼女の信用を失なってしまうから出来ずにいた。
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