永い旅路

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 耳まで真っ赤にしたシンの言葉に、キョトンとしたレイだったが、やっと意味を理解したのか赤面し、慌てて背を向けた。 「きやあ、スケベ。 見ちゃった?」 「今更遅いですよぉ、もう」  皆から剣の達人、剣聖レイなどと呼ばれてはいるが、普段のレイは緊張感のない無防備な少女なのだ。  顔を真っ赤にして戻て来た2人を、仲間達は笑いながら冷やかしていた。  皆、2人を自分の子供達と重ねて見ているのだ。
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