第1章

3/5
前へ
/7ページ
次へ
「いや、そもそもここはどこなの。暗くて何も見えないわ」 彼女は自分が置かれている状況を把握できず、戸惑っていた。 「いや、落ち着くのよ。私」 停止しかけた思考を起こすため大きく深呼吸をした。 「① 私はここがどこなのか分からない」 「② 私は今が何時なのか分からない」 「③ 私はなぜここにいたのか分からない」 石村 かなえは物事を客観的に見ることができる。そして、それらを分析し、次に何をすべきか正しい判断を取ることができる。 それが彼女の唯一の特技だった。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加