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club騎士は、5階建てのビルの最上階にあった。
下は、キャバクラだった。
まだ、キャバクラも出勤時間じゃないよな。
イイ女でも、目の保養に、と思ったが。
エレベーターで5階にあがる。
背の高い大きな扉を開ける。
「すんませーん。今日電話した鈴木です。」
まだ暗い店内に、誰にともなく声をかけた。
「あっ、さっきの電話の体入の人ね。とりあえずここ座って」
奥から出てきた、長身の男が指差す場所に座った。
フカフカのソファーには相手が座る。
何で、てめぇがフカフカのソファーなんだよ!
「体験入店て事で、今日はいいんだよね?」
なんだよ、こいつ。28歳の俺より絶対年下の癖して生意気だな。
コージは、始終そんな事を思いながら、初心者向けのマニュアルを聞いた。
「で、最後に..店での名前どうする?本名でいく?何か希望ある?」
名前か..考えてなかった。
そうだ、テレビで見たホストの名前でいいか。
「じゃあ..ルイで。」
「あ、駄目、それいる。しかもNo.1」
笑いながら、純と名乗った男は言う。
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