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---『貴方の願いを深く心中で吐きなさい。 必ず、その願いを叶えさせてみせましょう。』 なんて可笑しい説明文。 私は苦笑いしながら香水を見る。 まぁ、もし願いが叶うなら…… 私は何を願うのかな。 嗚呼、そうだ。 純ちゃんの眼中に入る、大人の女(ひと)になりたいな--- ……なんて。 試しにシュッ、と手首に香水をかけてみる。 ほんのり優しいブルーベリーの香りが私を包み込むように、気分を落ち着けさせてくれる。 ……あれ…? 急に体がふらついて、私は意識を遠くに手放さず負えなかった---。
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