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「純ちゃんお早う」
それでも私は彼がそこに居てくれれば、
どこでも特別に感じてしまうのだから、末期としか言い様がない。
そんなことを考えながらも、ドアの前で待っていてくれていた純ちゃん--横川 純一に朝の挨拶をする。
「充、おはよ」
軽く歯を見せ、ハニカミながら当たり前のように挨拶を返す純ちゃん。
……純ちゃんは、私の四歳上で現在高校三年生。
容姿は、艶々に手入れをしている黒髪に、目が悪いのか中学生の頃から黒縁メガネを愛用中。
全体的に見れば、ヒョロリとしていて弱々しい感じかもしれない。
でも実は、小さい頃から空手を習っていて、相当鍛えられてる…とか。
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