いち

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幸い、家が隣であるため、昔から純ちゃんにはこうやって仲良くさせて貰っている。 「純ちゃんは彼女とか居るの?」 「ん?居ないよ。急にどうした?」 「いやー、純ちゃん昔からモッテモテだったから……居るのかなーと」 「何だそれ。それを言うなら充が、だろ?」 むー。 会話にさり気なくそれらしきワードをちらつかせてみるけれど、 当人は気にもしていないみたいだ。 ………そして毎度の決め付け。 「……まぁ、年ごろだもんな。 小さくて可愛い充なら、彼氏出来ると思うぞ」 ……何、それ。褒めてるの? そうやっていつもヘラッと笑って私を子ども扱いする。 そもそも、私を恋愛対象としても見てないだろうけど。 ……だけど私は、やっぱり幼馴染みの歳上の彼が好きみたいだ。
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