青春の1ページって奴

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授業が終わる。 その日学校で龍とは話さなかった。 きっとこの方が龍も気楽だ。 今日は圭太、鏡哉と一緒に 学園都市内のショッピングモールに 行く約束をした。 待ち合わせ場所に着くと 既にベンチに圭太がいた。 お互い目を合わせ、特に何か 言うことも無く俺は横に座る。 「そういや蓮の連絡先知らない」 「……あ、そうだったな、交換しよ」 「RINEでいいよな」 「うん、やってる」 スマホを取り出すとRINEを起動し 本体を振ると振っている者同士で 友達になれるというシステムを 使用し、交換を終える。 「おっまったせぇぇぇぃ!! ……うぎゃっ!」 大きな声がしたので顔を上げると 向こうから鏡哉が走って来る。 そして何も無い所で派手にこけた。 「おーい。大丈夫かー?」 少し笑い気味に声を掛けると 鏡哉はササっと立ち上がり、 「すこーしも痛くないわー♪」 と言いながら走って来る。 あれ、何かの映画で聞いたこと ある気がするなそのフレーズ。
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