青春の1ページって奴

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と周囲の目に刺されながら ようやく辿り着いたのは 賑やかな音が鳴り響くゲーセン。 「ゲーセン来んの久し振りだな」 「そうか?俺はんなこと無いけどな」 「わーいゲーセンだぁぁ!」 「切り替えはえーな」 横でぴょんぴょん飛び跳ねる鏡哉の 頭を強めに抑えながらゾンビを 銃で打つようなよくあるゲームの 前にやって来る。 最大4人プレイ、200円。 「最新版だって、やろーぜ」 暗いボックスの中へ入ると圭太が財布から小銭を2枚出し ササっと投入する。 「ん、金いいのか?」 「こんくらい大丈夫、ほら」 こう言う所男前だなーと思っていると 突然廃墟の中を探索するような 映像が流れ出す。 「うおー、すげぇリアル!」 圭太を挟んだ横に座っている 鏡哉は怖いもの知らずなので 目を輝かせて画面を見ている。 俺は怖いのは好きだが ビックリ系はどうしても苦手だ。
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