青春の1ページって奴

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「ぐぁあぁああぁあ!!!」 画面に突然ゾンビが映し出される。 思った矢先にこの始末である。 で気付いたら圭太に抱き付いてた。 「あれ、こえーの?」 圭太が少し見下すように 言って来るので首を振ると 「心臓に悪いだけだ」 と否定しておく。 「ぐぁぉあぉぉががぁぁ!」 とまたもやゾンビが現れる。 思わず圭太にぎゅっと抱き付く。 「ったく、面倒臭ぇから終わるまでこのまま待ってろ」 そう言って圭太の腕の中に隠される。 何だか変な感じだがゾンビの顔を 直視するより遥かに良かった。 一人奮闘する鏡哉の横で結局最後まで 音にビビり続ける俺であった。 出てみて納得、 ”注意 WARNING このゲームはビックリを テーマに作られたホラーゲームです。 心臓の悪い方はご注意下さい。” 「ったく、俺心臓悪いんだかんな」 「怖かった癖にぃ」 「お前は黙ってろ」 何故か鏡哉に下にされるのが どうも気に食わなかった。 「あ、久し振りにあれ!」 圭太が指差した先にあったのは プリクラのコーナーだった。
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