青春の1ページって奴

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何故だろう。 今日はとてもダルかった。 いつも行きたく無いが何とか 登校していた学校がとても 辛く感じた。昨日の入学式は 対したこと無かったのに。 きっと授業が久し振りだから 疲れちまったんだよな。 そう、きっとそのはずだ。 今日は一言も言葉を発して いない気がするから本当なら 何時もよりずっと楽なはずだ。 ……でも何だか辛い 周りの目が怖かった。何故だろう。 「龍太郎くん、ご飯だよ」 同じ荘の先輩と思われる奴の 声が聞こえて来る。食欲はあまり無い。 しかしこれ以上寝転がっていても 余計にダルくなるだけなので 仕方なく部屋から出ることにした。 ---------------- 何故だろう。 さっきから蓮と目が合わない。 何か悪い事したっけ、俺。 ま、俺には関係無いか…… もし嫌われてても… 本当に関係無いのか? 「龍太郎くん、どうした?」 向かいの……岬、だっけ。 が聞いてくる。 「……いや。別に……」 いつもならここで蓮が心配して 聞いて来るはずだ。 でも興味を示そうともせずに 黙々と食事をしている蓮。 俺、本当に何かしたっけ。
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