初めての喧嘩

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さっき父さんから連絡が来た。 何時もは自分を拒絶する龍が 自分から電話をかけて来たから 何かあったのでは無いだろうかと。 で、今龍の部屋の扉をノックしている。 「龍、開けろって。おい」 鍵の閉まったドアを無造作に叩くも 中から返事は一切無い。 仕様が無いので荘長である石狩先生に この部屋の合鍵を貰いに行った。 「龍、開けるぞ」 そう言ってガチャっと開錠し、扉をゆっくりと押す。 あれ押せない。 「んんん……、」 何度手で押そうとしても扉は開かない どうやら反対側から龍が押している様だ。 「クソっ……このっ!」 負けじと扉を押す。 少しギィっと音が鳴り、 少しだけ扉が開いて行く。 「……来んな」 中で扉を抑えているであろう 龍の低い声が聞こえる。 「なんでだよ……」 体全体で扉を押す。 兄として負ける訳には行かないという 変なプライドが働き扉は 少しずつ開いて行った。 暫くしてドーンっと音がなり扉が 一気に開いた。中に飛ばされる。
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