126人が本棚に入れています
本棚に追加
気付けば俺の口には
柔らかくて、暖かい感触が
広がっていた。
それは角度を変えながら
俺の口の中へ湿ったものが
入り込んでくる。
恥ずかしながら初めての経験で、
それも男、しかも双子の弟。
だから唇と唇が触れていると
分かっていてもそれを接吻と
理解するまではかなり時間を要した。
「……ッ、ン、」
例え男同士だとしても
その行為は確実に気持ち良かった。
俺の脳は状況把握よりも
この五感で感じる快楽をただ
優先的に汲み取っていた。
だからと言って
相手は双子の弟だ。
最初のコメントを投稿しよう!