126人が本棚に入れています
本棚に追加
次の日から龍は俺にベッタリだ。
といってもこの学校に
来た時のような懐きモードが
続いている程度で
相変わらず他人への態度は変わらない。
「蓮」
「どうした」
「好き」
「……今日で何回目だよそれ」
「冗談だっつーの
お前本気にしたからびびったわ」
あの日から龍は俺を好きと言って
遊ぶようになった。
というのも、なんとこの前の
キスから告白から何まで全て
面白がってやったことらしい。
あれだけ恥ずかしそうにしたり
しておいて全部フェイクだったとは
大した演技力だ、恐ろしい。
こうして俺の青春は
綺麗な色(?)を取り戻したのだった。
最初のコメントを投稿しよう!