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少年は虐めを受けても 顔に出さず暴言を吐き続けた。 心の中ではずっと泣いていた。 家でも一人で泣いていた。 ある時、彼と同じ顔の少年は 彼が虐めを受けているのを見た。 少年は酷くショックを受けた。 虐めを受けている少年に、 同じ顔の少年が、 「昼休みは俺の教室で この本を読んでいろ」 と、自分が昼休みにたまに 読んでいる本を持たせて 自分の席に座らせた。 その日から虐めは無くなった。 少年は彼が助けてくれたと 心の中では喜んでいた。 そう思っていた。
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