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「猫、まだ見つかってないのか?」
岬先輩が美味しそうなカレーを
スプーンですくいながら言う。
「はい、飼い主の事を
知ってる人もいなくて」
猫は食事をしている龍の
足の上でぐっすりと眠っていた。
「まあ、まだ全校の生徒に
聞いたわけじゃないので、
きっと見つかりますよ」
俺が言うと皆はうんうん、と
頷いてくれた。
その後は他愛もない会話をして
食事を終えると、
寝る準備をして俺は寝た。
ところが龍が俺の部屋に
泊まるとおしかけてきた。
以前逆の時は悉く断られたから
今度は此方もそのつもりでいたが
どうしても可愛……、大切な弟の
頼みを断りきれず結局
1つのベッドで寝てしまった。
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