早々に文化祭

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「授業をはじめまーす」 明るい声で教卓に立ったのは 駒沢 衣織、社会科担当の先生だ。 彼女は毎回、歴史上の人物の 服装やどこかの民族衣装を 着てくるような変わり者で、 生徒からは親しみを込めて いおたんと呼ばれている。 ちなみに今日はブルガリアだか ベラルーシだかの家政婦っぽい 感じの民族衣装を着ている。 「いおたん、ノート忘れた!」 「もー、山谷くんは! 切腹です切腹!!」 優しい先生なので気楽に 授業を受けられる事にも定評がある。 ちなみに今も楽しそうに 言っているが内容をちゃんと 考えると恐ろしい。 「今日は民族や文化や 国境問題について学びます」 ちなみに俺は社会はまだ マシな点数が取れる。 頑張って勉強すれば90点は 取れるといった所だ。 「民族文化が根強い場所といえば 皆さんアフリカが思い浮かぶと思いますが、それもあってかつてイゥーロピアァンsが 勝手に引いた国境についての 戦争が起こってしまっていますね、 マサイ族、ムルシ族、ヒンバ族 などが有名ですけども 私はどっちかというと東アフリカ系の 動物と共に暮らす、って感じの? 野性的ロマンが溢れる感じの 民族が大好きで本当に、 それでタンザニアとかに行ったり したんですけども、本当に皆さん 自然のままに生きている感じで、 それから何と言いましても 発展途上国の皆さんは……」 いおたんの話が1000文字以内で 収まることはない。
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