仮面の女王

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「鏡哉……俺、おかしいかも」 「……多分、香水も、ッ、 かけられてる……っ、」 「もっと気持ち良くなりたい……」 鏡哉の肩に顔を埋めて くんくんと匂いを嗅ぐ。 良い匂い。ちょうど良く酔わせてくれる。 嗅ぐたび俺の理性はどこかへ飛ぶ。 「……こんなんになっちまった」 気が付けば俺のそれは立ち上がって 制服を押し上げて山を作っていた。 鏡哉の膨らみと押し合っている。 何故だろう。龍とのキスには 心から興奮した事なんてなかったのに。 香水の効果はこんなにも凄いのか。 錯覚をしていると分かっているのに、 自分の欲は止まることなく 快楽を求めている。 恐ろしいとも思えないほど 本当の自分が薄れている。 今はただ窮屈な服の中から出したい。 「蓮……、見せろよ、蓮のデカいの」 「いいぜ……鏡哉の後ろにぶっ込んでやるよ」 今思えば俺は何てことを 言っていたんだろうと思う。 でもその時は自分の言ってること 1つ1つに何の違和感も感じなかった。 それくらい、人格を失いかけていた。 「鏡哉……」 相手の名前を愛しげに呼びながら また口付けを交わす。 程よい熱を感じて、俺の下腹部は さらに膨らみを増していく。 お互いの先端が軽くシミになる。 足を絡めて、腰を振って、 生地の向こうで暴れる棒に興奮する。 あぁ……、駄目だ 気持ち良いのに、 意識が飛びそう……、
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