仮面の女王

16/22
前へ
/92ページ
次へ
ーーーーーーーーーーー 「どうしたほっちゃん?顔色悪いぞ」 気付いたら目の前の蓮の中に挿れてた。 中がドロドロしてて、女だったら 大変な事になるような状況だった。 もう顔合わせできない。 「ほっちゃん、おい、ほっちゃん?」 「あッ、ごめ。考え事してた」 彼は館垣 恭也、通称たっちゃん。 昔からの友達で、一番親友って存在に 近い友達だと思う。 字は違うけど名前が一緒だから お互いの事をこうやって呼び合ってる。 「らしく無いぜ、もっと馬鹿らしく 元気いっぱいになれよ」 「んだよ、馬鹿はお前だろ!」 俺が言うのも何だがこいつは重度のバカ。 成績も勿論あんま良くないけど まず頭が弱い。 「俺っち天才だもん」 「たっちゃんが天才だったら 俺様は学問の神だなッ!」 「何が学問の神だ! それは千円札の人だろー!」 「それはなんかなんちゃら病の 人だからちがーう!!! 学問の神は……えっと、 俺もわからーん!!!」 「ほらやっぱアホだ」 「お前わかんのかよ」 「……よし、元気出たな」 「え……まーな」 ただしたまにこんな風に 人を上手く扱ったりする。 「やっぱ俺メンタリストに向いてるかもな!!」 しかしアホだ。
/92ページ

最初のコメントを投稿しよう!

126人が本棚に入れています
本棚に追加