仮面の女王

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ーガラガラ 突然誰かが入って来る音がして、 慌てて服装を元に戻す。 液体がまだ彼方此方に付着して ぐちょぐちょしている、最悪だ。 「蓮~、大丈夫か?」 聞き覚えのある声がして 少し安心するとカーテンがサーッ と開いて、彼が顔を覗かせた。 「大丈夫だよ、圭太」 「ったく、人運んで自分が 倒れるとか、これ以上アホな 話があるか?」 半分笑い、半分心配するような 口振りで圭太は横に座った。 「はは、まあそうだよn……」 確かにそうだと笑おうとした時、 突然圭太が抱き締めてきた。 ぎゅっと暖かい体温。 正直これには慣れてる。 「お、おい?どうした?」 背中をポンポンと叩きながら 様子を伺おうと顔を引こうとする。 「……お前、凄い男臭いぞ」 「え……」 そう言うと突然俺のベルトを外し、 制服を下ろそうとし始めた。 まずい。 「ちょ、やめろ!やめろって!!」 「っせー動くな」 「離せよ!!おい!!」 「やっぱり」 強い力でいとも簡単に服が 脱がされてしまい、 圭太は白い液体のついた 腿をそっとなぞった。 「……やめっ、」 「我慢できなかったの?」 突然優しい口調になると 圭太は近くにあった 濡れタオルを取って 拭き始めた。 認めるのは恥ずかしい。 しかし相手は遊びで一緒に 抜いた事もあるような相手だ。 下手に否定すれば誰かに 襲われたと疑われる 可能性もある。 「……ちょ、ちょっと 忙しくて溜まっててさ」 「場所くらい考えろよ」 ポンポンともう片方の手で 俺の頭を撫でながら 脚を綺麗にしてくれる。 「次からは気をつけるよ」 「おう……ちょっと待て」 どうしたのだろう、と 顔色を伺ってみると、 優しかった表情が突然 怒ったものに変わった。 圭太は俺の下腹部を凝視している。 「何見てんだよ……」 「これは何だ」 何の躊躇もなく俺の穴の 付近を指で触ってくる。 見られてしまった。 「え、えっと……」 「…………ちょっと我慢してろ」 述べると彼は俺の穴の中に 指を入れてかき出し始めた。 「ちょっ、け、いた! いいからっ……ァ、っ、……」 さっき入れられたせいで 指一本入ったくらいでは 全く痛くない。 むしろ気持ち良い、そして 物足りないと感じている。 完全に麻痺だ。 「んん……、も、いいから……」 「いいから黙ってろ…………」 圭太は少し緊迫した表情だった。
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