ウェディングプランナー

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時を遡る事、三時間前。 私達は一組のカップルの挙式を成功させた。 本来ならば、『お疲れ様』『いいお式でしたね』なんて互いを讃え、充実感たっぷりに美酒を堪能しているハズなのだが… 普段、温厚な花ちゃんが此処までクダを巻いてお酒を煽っているのには、それ相応の“理由”がある訳で… それは…… 式も無事に終わり、御来席のお客様を送り出した直後に起きた。 ********** 「七瀬さん。」 透き通った声に呼ばれ、スタッフに指示を出しながら作業をしていた私は硬直した。 出来れば顔を会わせずして、とっととハネムーンへと旅立って欲しかった。 「どうされました?何かご不備でも?」 式は終わったとはいえ、新郎新婦を送り出すまでが私の仕事。 笑顔を携え、新婦の元へと駆け寄った。
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