第2章  609号室の存在

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部屋の中に、入る。 背後で、ゆっくりとドアが閉まる。 「カチャリ」という音が、室内に響く。 室内は暗闇に覆われて、何も見えない… サトルはその闇の中で、 ある方向へと向かった。 客室の何処に何があるのかは、 頭に入っている。 手探りでベッドまでたどりつき、 注意深く、その側面を探る。 (…あった) 非常用に取り付けられた 小型の懐中電灯を、 サトルは手に取った。
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