プロローグ

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それは、昨日のことだった。 すっごく怪しそうな黒服の男が家にやってきて 『有峰学院に入学式してください。』って言った。真面目な顔でね。 私と両親はびっくりした。それは目が点になったほど 実は有峰学院はとても有名なエスカレーター式の学校で幼・小・中・高・大の一貫校なんで、なんと!東大に受かるよりも難しい学校なんだよ。 そんな学校なのに両親の顔は暗かった。なんでかというと有峰学院は完全寮制で、一度入ったら卒業するまで出られないと言われているからだ。 しばらくして、とても悲しそうな目で私を見た両親は捨てられる子犬のようだった。私も悲しくなった。 これほど両親と離れたくないとおもったのははじめてだ。 でも、有峰学院からの命令は絶対。 逆らうと一家全員死刑にされるとか だから私も行くしかなかった 悲しみを隠すかのように偽りの笑顔を浮かべながら 少しでも両親が笑顔になってくれることを願いながら
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