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発狂しきって撃沈した真矢の肩を、伸司は励ますように叩いた。
しかし、全く励ましにならず、もんもんとしていると、また新たな問題に気がつく。
「ヤバい、どうしよう!
もし、廊下で会長たちに会ったら超気まずい!バ、バレたらどうしよう!!」
すると、突然の大声に一瞬驚いた伸司だったが、真矢の言葉を聞いて、それは大丈夫、と返した。
「雪さん曰わく、
『……アイツは、本当に私に似なくて、顔も運動神経も勉強も全部、あっ、身長は平均いってないんだけっけ?…まあ、フツーで特に何の取り柄もないと思ってたけど、女装させたら、あらビックリ。まるで別人。そう、べ、つ、じ、ん。確かに元々私と顔のパーツごとには似てるんだよ。てか、配置とかバランスが微妙だったんだねーあれは。だから、それを化粧でごまかしてあんな超美人になってるだけだから、スッピンになったら誰だか分かんないよ。逆に分かったら尊敬するよ。って、そういえば……』
だそうだよー。」
「………なんか、今、メンタルズタズタにされた気がする……。」
「まあ、いいんじゃん?事実何だし~」
「はぁー?てか、お前も同じだろ!」
「俺は身長平均あるもーん。」
「……もういいし!今に見てろーー!!
牛乳いっぱい飲んで見返してやる!!」
そう捨て台詞を吐いて席に戻ると、ちょうどチャイムが鳴った。
今日は、朝からメンタルがボロボロである。
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