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学校は昨日から期末テストという苦痛の4日間に突入した。
午前中だけでテストが終わり、真矢と伸司は学校に残り、この4日間で最大の山場と言える明日の数学と英語に向け、勉強を進めていた。
「……はぁー。なんで、この2教科をまとめちゃうかな。」
「それねー。分散して欲しかったよね…。」
「でも、まあ理系の人にとっては、今日の世界史と古典の方がツラかったのかもなー」
「俺は今日もツラかったんだけど…。」
「……俺も………。」
はぁー、と2人で溜め息をつくと、また机に向かいだした。
しばらく机に向かっていると、
……ギュルルルッ………
という音が伸司の方から聞こえてきた。
時計を見ると12時半になっていて、2時間近く勉強していたことになる。
「そろそろ、お昼にするか。
…俺、お茶買ってくる。」
「あ、じゃあ俺のも!出来れば麦茶がいいなー」
「了解。」
そう言って廊下に出ると、冷房の効いた教室とは違い、モワッとした空気が漂っていた。
一気に吹き出した汗にシャツをパタパタさせながら、1階の食堂に向かった。
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