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特に話すこともなく、夏の暑さにグダり始めていると、
横からムサ苦しいイジケ声が聞こえてくる。
「あーあ、また振られたぁ~。」
「…マジか。記念すべき100回目だったのにね。」
「100回目じゃなくて、101回目だよっ!」
「……あっそ。」
この幼なじみという名の腐れ縁である篠川伸司(シノカワシンジ)は、無類の女好きである。
……イタい事に週に1回告白してる。
しかも、その相手は伸司が「いいなー。」と思った人であるため、学校の同学年先輩後輩だけでなく、店員さんや、すれ違った人などもいる。
しかし、残念というかアホなこなとに、
伸司は平凡である上に、言動が軽い(バカっぽい)ため、今までOKされたことは1度もない。
だから、むろん付き合った事もないのである。
……まあ、そう言っている真矢もないのだが……。
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