45人が本棚に入れています
本棚に追加
家に着くと、姉の雪(ユキ)から借りた服を持って、バイト先に向かう。
歩いて15分くらいの所にあるバイト先へ走って7分で着くと、ロッカーから服を出し、更衣室に入る。
最近慣れてきたといっても時間のかかる着替えを終わらせ、髪をセットするために鏡の前に座ると、溜め息が出た。
鏡に映るのは、1人の少女。
……いや、1人の“メイドさん”が映っている。
さっき伸司と話していた男とは、まるで別人である。
そんな恰好の自分に溜め息が出るのも仕方がない。
こんな自分の姿を見ながら、やっぱり伸司に見られないように頑張ろう、と決意した。
最初のコメントを投稿しよう!